立山黒部アルペンルートは、標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートです。
富山県側の立山町「立山駅」から長野県側の大町市「扇沢駅」まで乗り物を乗り継ぎ、いくつもの景勝地を通って、雲上に広がる立山黒部の雄大な大自然を満喫することができます。
基本的に乗り物を乗り継いで移動することができるようになっているため、ある程度は気軽に訪れることができるようになっています。(もちろん、望めば、自分の足でがっつり登山ができるようにもなっています)
ただし、「気軽に」と言っても、立山の山頂(室堂辺り)は夏以外基本的に雪国です。
また、行きたい場所によっては雪の上を歩くことになるので、ある程度は装備が必要です。
今回は、自分が実際に行った経験と所感に基づいて、立山黒部アルペンルートに行く時に持っていくべきものと服装をご紹介します!
立山黒部アルペンルートには何がある?
引用元: https://www.alpen-route.com/about/
最も有名なのは、雪の大谷や黒部ダムがありますね。
上図の通り、立山黒部アルペンルートは様々な乗り物を乗り継いで進んでいきます。
雪の大谷は室堂にあります。室堂は日本で最も標高の高い駅であり、雪国です。ここで降りて観光される方は、ある程度しっかり防寒していくのがおすすめです。
また、室堂には、日本一高所の天然温泉である「みくりが池温泉」もあります。
ちなみに、富山側から往復する人は黒部ダムまで一気に行って、帰り道にいろいろ見て回る人が多かったです。
そのため、13時頃は意外と黒部ダムが空いていました。
スポットごとの気候、天気(5月/GW)
今回は立山駅〜室堂〜黒部ダム〜扇沢と、富山から長野方面までを横断しました。
私がの訪れた日は5月のゴールデンウィーク、曇り空で日光は少なめでした。
その当日の気候、服装について感じたことをお伝えします。
立山駅
午前6時過ぎに到着。
特に寒くはありませんでしたが、風が少し強かったので風除けの薄いジャンパーがあった方が良いと感じました。
室堂駅
午前9時頃に到着。
さすがの山頂で、寒かったです。しっかり雪が積もってます。
分厚めの羽織と、ウルトラライトダウンは欲しいところ。
周辺を少し散策したいなら、雪の上を歩くことになるので靴はトレッキングシューズやそれ以上の装備が良いです。
山の天気は変わりやすいもので、途中少しにわか雨がありました。
黒部ダム
13時過ぎに到着。曇り空が少し晴れて、日光が差し込んできました。
室堂に比べたらポカポカなので、同じ服装だと暑いです。立ち止まっていると少し肌寒いこともあるので着脱可能な羽織は欲しいところですが、立山駅と同じくらいの格好で良いと感じました。
歩くところは雪が積もってないのでスニーカーで問題ありませんでした。
立山黒部アルペンルートに持っていくべき荷物
まずは、季節問わず、アルペンルートに持って行くべきアイテムをご紹介します!
山の天気は変わりやすく、ちょっとした不注意や準備不足でケガをすることもあります。
急な天候変化や温度変化に対応できるように準備していってくださいね。
雨具
登る前は晴れていても、山頂で雨に降られることはよくあります。実際、私も室堂で通り雨におそわれました。
雨具は絶対に持って行った方が良いです。
傘だと強風の場合飛ばされそうになります!コンパクトに折りたためるフード付きカッパがおすすめです。
あまりにペラペラだと浸水してくるカッパもあるみたいなので、ある程度の価格帯のものが良いと思います。長く使えますしね。
また、突然の雨でリュックがずぶ濡れになってしまうと困るので、バックカバーもあると安心です。
小さく畳んでコンパクトにできるので、荷物にもなりません。
日除けグッズ
山の上なので太陽から近く雪の照り返しもあるため、紫外線が強く想像以上に日焼けします。
日焼け止めを塗るのはもちろんですが、そのほかの日除けグッズも必須です。
山の上は風が強く飛んでいってしまう可能性もあるので、できれば紐付きの帽子を付けていくことをおすすめします。
こちらのトレッキング用防水ハットは、防水素材のGORE-TEX PRODUCTS素材を使用しており、トレッキングや野外フェス、普段使いにも幅広く活用できる人気アイテムです。
太陽の光から目を守るため、サングラスも絶対にあった方が良いです。
しっかり紫外線カットしてくれるものを選びましょう。
トレッキングシューズ
室堂でみくりが池温泉や地獄谷展望台などの観光スポットに行くためには、雪の上を歩かなくてはいけません。
スニーカーで来ている強者もいらっしゃいましたが、滑って危ないのでトレッキングシューズが最適です。
こちらもGORE-TEX素材を使用したものを選ぶと防水・防砂で安心です。
トレッキングシューズは足の形との相性によって履き心地がかなり変わってくるので、実店舗で実際に履いてみて、店員さんと相談しながら選ぶことをおすすめします。
自分はハイカットだと足が痛くなってしまったので、あえてローカットモデルを選びました。
ハイカットモデルの方が楽に歩きやすい人もいるので、試着した方が良いです。店舗で試着して、後でネットでお得に買う、がおすすめです(笑)
携帯充電用バッテリー
せっかく絶景を見に行くのですから、絶対にたくさん写真を撮りたくなります!
電池切れは大変困りますので、携帯充電用のバッテリーは持っていくべきです。
軽食
雪の上を歩いたりしていると知らず知らずのうちに体力を消耗し、お腹が空いてきます。
そんな時に食べるおにぎりとポテトチップスは、なんだか無性に美味しいです。
もちろんスポットごとに軽食店やレストランもありますが、パッと食べられるものを少しだけでもバッグに忍ばせていくのをおすすめします。
筆者は昆布おにぎりとプリングルス(サワークリーム味)を持って行ったのですが、大正解でした。
家で食べるより何十倍もおいしく感じました。
立山黒部アルペンルートの服装
アルペンルートは、スポットによって非常に気温差があるため、基本的には着脱できる服を何枚も着るのがおすすめです。
私は5月のGWにこちらの服装で行きました。
他の季節でも、この服装にプラスするか少し減らすかすれば、どんな気温でも対応できると思います!
・ヒートテック
・ロンT
・インナーダウン
・コロンビアのもこもこアウター
・軽い雨程度なら弾くシャカシャカ系アウター(チャックを閉じると首元まで守れるもの)
インナーダウンともこもこアウターはリュックに入れて、室堂駅に着き次第、着用する形にしました。
あと、念のためカイロも持って行きました。(今回は使わなかったです)
インナーダウン
インナーダウンは畳めばコンパクトになるので荷物にならないし、薄いのに暖かくてとても重宝します。
場所によって気温が変わりやすいアルペンルートには、ぜひ1着持って行きたいところです。
コロンビアのアウター(もこもこ・シャカシャカ)
暖かさをもこもこ系アウターで、撥水・防塵をシャカシャカ系アウターでまかないましょう!
個人的にお気に入りのブランドは、Columbia(コロンビア)です。
Columbia(コロンビア)はアメリカ・オレゴン州のポートランドに本拠を置くアウトドア・スポーツウエアブランドで、アウトドアスポーツに適した機能性と、スタイリッシュなデザインや豊富なカラーを兼ね備えています。
コロンビアをおすすめする一番の理由としては以下です!
- デザインがおしゃれで普段使い使いもできる
- 「オムニヒート」や「オムニシールド」といった独自の素材を使用している
「オムニヒート」は体の熱を利用してウエア内を暖かく保つテクノロジーで、ウエアの裏地や中綿に使われています。
こちらはユニセックスの商品で、シティ使いもできるくらいお洒落でおすすめです。
一方「オムニシールド」は、優れた撥水機能を持ち、小雨や雪、砂ぼこりなどを防ぎ速乾性も高い素材です。
こちらはオムニシールドが使用されている薄手のウィンドジャケットです。
一番外側に着るアウターに最適ですね。
- メンズ
- レディース
アルペンルートの天気は変わりやすい!準備は万端に
今回、「GWに立山黒部アルペンルートに行くための準備」についてご紹介しました。
必要な装備に関する情報は意外とネット上に少ないと感じたので、立山黒部アルペンルートに行こうと考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
とても素敵な場所なので、ぜひ行ってみてくださいね。